ブンデスリーガ、シーズン再開で負傷者3倍増 1試合平均0.75人、クラブ格差が浮き彫り
ドイツ・イエナ大学のメイソン博士はプレミアやセリエAでも同様の現象が起こると指摘
新型コロナウイルスの感染拡大で中断していたドイツ・ブンデスリーガは5月16日から再開した。長期の中断期間を経て、過密日程での試合が行われている状況で、負傷者の数は中断以前に比べて3倍に増えたと研究結果が出ているという。コロナ禍でクラブ間の格差が拡大する可能性が浮き彫りとなっている。
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欧州サッカーリーグは、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)が宣言された3月中旬から軒並み中断されていた。そうしたなかで、ドイツのブンデスリーガはいち早く5月16日から無観客試合で再開。中2日あるいは3日ペースで試合が行われ、シーズン完了に向けて進んでいる。
しかし、長い中断期間のあとのハードスケジュールにより、選手の負傷リスクが急激に高まっているという。スペイン紙「AS」はドイツ・イエナ大学のジョエル・メイソン博士による研究で、ブンデスリーガにおける負傷者の数がリーグ中断前は1試合あたり平均0.27人だったのに対し、再開後は平均0.75人まで増えていることが明らかになったと報じた。負傷リスクは約3倍に膨れ上がっている。
メイソン博士はこうした状況は今後再開予定のプレミアリーグやセリエAでも起こる得るとしたうえで、質の高い選手を多く抱えるクラブとそうでないクラブの格差がより広がる可能性も指摘している。
各リーグはシーズン打ち切りによる放映権料収入の損失などを懸念し、シーズン完了を最優先として計画を進めているが、それによって実際にプレーする選手には大きな負担が強いられている。ウイルスの感染対策だけでなく、選手のコンディション管理も大きな課題となりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)