怖い選手でありたい―― “覚醒したドリブラー”八坂芽依がINAC2年目に描く青写真

クラブの優勝への想いを語ってくれた【写真:INAC神戸レオネッサ】
クラブの優勝への想いを語ってくれた【写真:INAC神戸レオネッサ】

スタメンを狙いつつ、“スーパーサブ”役も想定して準備「今年は絶対に優勝したい」

 攻撃陣に目を移せば、岩渕や増矢、FW京川舞、MF仲田歩夢らの既存戦力に、4年連続得点王のFW田中美南(←日テレ・東京ヴェルディベレーザ)と中盤のマルチプレーヤーであるMF阪口萌乃(←アルビレックス新潟レディース)が加わり、ポジション争いは一層激しさを増した。八坂は「スタメン出場」を目標に掲げつつも、クラブが7年間遠ざかっているリーグ優勝を最優先したいと決意を滲ませる。

「もちろんスタメンで出たいです。ただ、INACは本当に誰が出てもおかしくないチーム。いろんなパターンの攻撃陣が組めると思います。ライバルですけど、私は途中出場も嫌いじゃないし、今年は絶対に優勝したい。(スタメンで)出られない時もあると思うので、その時はしっかり対応できるようにコンディションを落とさずにやることを考えています。自分のストロングポイントをどれだけ出せるかと、チームとしての得点力。今シーズンはそこにしっかりこだわっていくつもりです」

 対戦相手から見て怖い選手でありたい――。その理想像に近づくべく、八坂は新型コロナウイルスの影響でチーム活動休止が続くなかでも、「感覚を失わないように常にボールを触っています」と開幕に向けた準備に余念がない。シーズンの幕が上がれば、彼女にとってさらなる飛躍の瞬間が訪れることになりそうだ。

※取材はビデオ会議アプリ「Zoom」を使用して実施。

(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)



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