マンUの神童に108億円の価値はあるのか? 29試合出場時点の成績をC・ロナウド、ルーニーと比較

苦境の名門で希望の星となるマルシアル

 昨年9月12日のリバプール戦で、マンチェスター・ユナイテッドの新星FWアンソニー・マルシアルは、フランス代表のレジェンドであるティエリ・アンリ氏を彷彿とさせる衝撃のゴールを決めた。左サイドのスペースに流れながらボールを受けた神童は、前を向くと対峙したDFに1対1を仕掛けながらエリア内に侵入。細かいタッチのドリブルで右へ左へ相手を揺さぶって振り切ると、最後は冷静にGKの位置を見極めてゴール右隅に流し込んだ。

 このユナイテッドデビュー戦での鮮烈なゴールによって、マルシアルは失意のシーズンを送る”赤い悪魔”の希望の星となった。そして12月に20歳の誕生日を迎えたばかりのアタッカーは、2月7日のチェルシー戦に出場を果たせば、ユナイテッドでの公式戦30試合出場を達成することになる。

 そんな彼が積み重ねてきた記録は、ユナイテッドでワールドクラスの選手へと成長したポルトガル代表FWクリスチアーノ・ロナウドや、イングランド代表FWウェイン・ルーニーの成績と比べてどうだったのか。英紙「マンチェスター・イブニング・ニュース」は、加入後29試合までの先発出場数とゴール数を比較して特集している。

 彼らの共通点は、10代のうちにユナイテッドに加入していることだ。マルシアルは加入時点で19歳だった。そして、エバートンから加入のルーニーと、スポルティング・リスボンから加入したロナウドは、ともに18歳という若さで”赤い悪魔”のユニホームに袖を通している。

 まずは、29試合時点で先発出場した試合数の比較だが、マルシアルは2月2日に行われたストーク戦で29試合出場に到達し、そのうち26試合で先発出場を果たしている。ルーニーも26試合と同じ数字が並んだ一方で、30試合出場に到達したのは3月とマルシアルがペースでは上回っている。また、ロナウドは29試合中17試合が途中出場と、切り札からのスタートとなっていた。

 

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