手倉森Jが日韓戦で大逆転劇 2点ビハインドを跳ね返し、アジア王者に!

後半に怒涛の3ゴール!

 手倉森誠監督は、後半のスタートからFWオナイウに代えて準決勝イラク戦で決勝弾のMF原川力を投入。3ボランチと1トップにシステムを変更した。しかし、立ち上がりの後半2分に追加点を許してしまう。日本の左サイドを突破されると、グラウンダーのボールが中央に入り、韓国FWチン・ソンウがトラップ。さらにファーサイドに相手が一人余る完全に崩された形から、振り向きざまのシュートを決められて0-2とされた。

 2点差とされた日本は同15分にMF大島僚太を下げてFW浅野をピッチへ。押され気味の前半を受けて中盤の枚数を増やしたが、リードを広げられて元のシステムに戻すという手倉森監督にとっては苦しい用兵になった。

 それでも、日本はその浅野が追撃のゴールを決める。同22分、MF矢島のスルーパスに抜け出すと、飛び出してくる相手GKと入れ替わるようにシュートを決め、今大会初ゴール。1-2と追い上げると、勢いに乗った日本はその1分後に同点ゴールを決める。左サイドから山中亮が入れたクロスに対し、ニアサイドに相手DFを引きつけて走り込んだ浅野の裏に入り込んだMF矢島がヘディングシュートを決め、あっという間に2-2とゲームを振り出しに戻した。

 日本の最後の交代カードは同30分。1ゴール1アシストのMF矢島に代え、準々決勝イラン戦で決勝ゴールを挙げたMF豊川雄太を投入した。

 勢いに乗った日本は、一気に試合をひっくり返した。同36分、カウンターの場面でMF中島翔哉のパスに反応したFW浅野がうまく相手DFをブロックして反転。そのまま一気に抜け出し、GKとの1対1を制してゴール。3-2とリードを奪った。

 試合を通して危ない場面を作られる場面こそ多かったが、ついに訪れたリードに日本の最終ラインも奮闘。残り時間を耐えてリードを守りきり、3-2で勝利。これまでアジアの舞台で勝てず、はざまの世代と呼ばれたチームがアジアチャンピオンの座に輝いた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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