本田が自らの起用法に疑問符 「サイドは僕のプレースタイルに合わない」

メネズ復帰後はトップ下に再チャレンジか

 本田は2014年1月のミラン移籍後、右サイドを主戦場としてきた。今季開幕直後にシニシャ・ミハイロビッチ監督はトップ下を重用する4-3-1-2システムを適用。本田はトップ下で起用されたが、守備や黒子役として奮闘したが、結果を出せず。失格の烙印を押された。

 ウインガーを重用する4-3-3システムではジェノアに移籍したイタリア代表MFアレッシオ・チェルチの後塵を拝し、ベンチを温め続けたが、4-4-2システムに変更後、右の攻撃的MFでポジションをつかみつつある。また、昨季のフィリッポ・インザーギ監督の下でも右サイドでのプレーを主戦場としていた。

「右MFとしてプレーするのは問題か?」という質問に、本田は率直に向き合った。

「僕のポジションは10年トップ下だった。ミランに来てから、右サイドで常にプレーしている。サイドは、スピードがあって、マークを抜けるタイプの選手をプレーさせるべきだと僕は思うから、サイドは僕のプレースタイルに合わない」

 スピードと局面打開力が欠如する自らのプレースタイルから、サイドでのプレーには適性が不足していると分析している。シルビオ・ベルルスコーニ会長はトップ下を置く2トップシステムを心から愛している。ミハイロビッチ監督は、昨季16得点のジェレミー・メネズが故障から完全復帰を果たした後にトップ下システムの復活を示唆している。本田はレギュラー争いの立場に逆戻りする反面、トップ下に挑戦するチャンスが再び訪れるかもしれない。

 日本代表では、ワールドカップアジア予選などではサイドでもゴールを量産している。「代表では違う本田が見られるが?」という質問に対しては、「ここではプレッシャーが激しい」と一言。アジアの格下の代表国とセリエAのプレッシャーの差がゴールの数となって表れているようだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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