就任20周年のベンゲルとアーセナルの”幸福な関係”は継続へ 今季終了後に契約再延長か

相次ぐ主力流出を切り抜けた忍耐力

 2000年代後半からエミレーツ・スタジアムの建設資金による緊縮財政で、元イングランド代表DFアシュリー・コール(06年)、元トーゴ代表FWエマニュエル・アデバヨール(09年)、スペイン代表MFセスク・ファブレガス(11年)、元フランス代表MFサミル・ナスリ(11年)、元オランダ代表FWロビン・ファン・ペルシー(12年)といった主力選手が、毎年のように流出。そうした影響で、タイトル獲得からは遠ざかってきた。

 スタジアム建設費の支払い問題が落ち着くと、スペイン代表MFサンティ・カソルラ(12年)、ドイツ代表MFメスト・エジル(13年)、チリ代表FWアレクシス・サンチェス(14年)らスター選手を獲得。現在FAカップ2連覇を果たし、今季はリーグ首位の座を争うなど、かつての競争力が戻ってきている。

 ガナーズの歴史において、不動の評価を得ている知将の契約延長への動きは、好調のチーム状況から見ても自然の流れなのかもしれない。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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