リバプールが3年間で510億円補強も無冠の理由 ロジャース前監督が諸悪の根源「移籍委員会」に恨み節

スアレス放出後にチリ代表FWを希望も叶わず

絶対的な存在だったFWルイス・スアレスがバルセロナへ移籍し、ストライカーの補強が急務となった2014-15シーズン。ロジャース氏は今やプレミア屈指のFWとなったチリ代表のアレクシス・サンチェス(当時バルセロナ、現アーセナル)の獲得を逃していたという。並行して交渉していたイングランド代表FWリッキー・ランバート(当時サウサンプトン、現WBA)は獲得したものの、ロジャース氏は「突然、我々のストライカーはランバートだけになったんだ。32歳のFW一人でUEFAチャンピオンズリーグに臨むというのは全く理想的ではなかったよ」と振り返っている。

 昨夏の移籍市場では、トットナムでブレイク中の19歳、イングランド代表MFデレ・アリ(当時はMKドンズ所属)の獲得を望んでいたが、これも叶わなかった。ロジャース体制の3年間でリバプールは計3億ポンド(約510億円)の補強費を費やしたが、結局タイトルは獲得できないまま指揮官はクラブを去った。そして、移籍金に見合う活躍をした選手は数少ない。その背景には、補強に指揮官の希望が反映されない移籍委員会という闇が隠されていたようだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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