“絶頂期”トーレス、マンU戦の“高速突破弾”にリバプール再注目 「輝かしいフィニッシュ」

リバプール在籍時のFWフェルナンド・トーレス【写真:Getty Images】
リバプール在籍時のFWフェルナンド・トーレス【写真:Getty Images】

伝統のダービーを前に公式SNSで2009-10シーズンのゴール動画を公開

 日本代表MF南野拓実が今冬に加入したリバプールは、現地時間19日のプレミアリーグ第23節で本拠地アンフィールドにマンチェスター・ユナイテッドを迎える。開幕から21戦無敗(20勝1分)で首位を独走するリバプールに対し、ユナイテッドは9勝7分6敗の5位と“トップ4”入りへ試行錯誤が続く。チーム状況は大きく異なるものの、イングランドで多くのタイトルを獲得してきた名門同士の対決は、いつの時代も両者にとって負けられない一戦となる。そうしたなかリバプール公式SNSは、元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスがかつて決めたゴールに再脚光。映像を公開すると、ファンから「絶頂期」「止められない」などの声が上がった。

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 日本でも南野のプレミアデビューなるかが注目を集めているが、イングランド北西部に位置する名門同士の一戦は“ノースウェスト・ダービー”として、古くから世界中のサッカーファンを虜にしてきた。数多くの名シーンを生み出してきた伝統のダービーの中から、リバプール公式SNSがスポットライトを当てたのは2007年から3年半在籍し、昨年8月にJリーグのサガン鳥栖で現役を引退した“貴公子”トーレスのゴールだ。

 舞台は09-10シーズン、今回と同じ本拠地アンフィールドにユナイテッドを迎えた一戦。2-0とリバプールが勝利したなか、試合の流れを引き寄せたのが後半20分に生まれたトーレスの先制点だった。自陣右サイドでボールを受けた元イスラエル代表MFヨッシ・ベナユンが、元オランダ代表FWディルク・カイトへくさびのパスを送るとスピードアップ。敵陣右サイドに走り込みリターンを受けたベナユンは、相手最終ライン裏を狙うトーレスの動きを見逃さず、ワンタッチでスルーパスを通した。絶妙なボールを受けたトーレスは、トップスピードのなかで左後方から圧力をかけてきたユナイテッドの元イングランド代表DFリオ・ファーディナンドが体を入れてブロックしながらトラップ。2タッチ目で強烈なシュートをゴール上に突き刺した。

 リバプール公式ツイッターは「忘れられないトーレスのユナイテッド戦先制ゴール」との一文を添えて動画を公開。同公式インスタグラムでもシュートの瞬間の映像を流し、「素晴らしい強さ、輝かしいフィニッシュ マンチェスター・ユナイテッド戦でのフェルナンド・トーレスのスーパーな一撃」と綴った。返信欄では多くのファンが反応しており、「なんてプレーヤーだ」「エル・ニーニョの絶頂期」「止められない」「美しい」といった声のほか、「キラーパス」「輝かしいパス」などベナユンのアシストを称えるコメントも寄せられていた。

 昨年10月20日に行われた第9節では敵地オールド・トラッフォードで1-1のドローとなり、リバプールにとってはこれが今季リーグ戦で唯一白星を逃した試合となっている。リターンマッチとなる今回の一戦では、どんなドラマが待っているのか。南野の起用を含めて、大きな注目が集まる。

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