35年前に駒沢で決めた50メートル弾の記憶 選手権8強で敗れた明徳義塾・小松監督が思い出の地でのんだ涙

59回大会に秋田県代表として一回戦でスーパーゴール

 35年の時を経て、思い出の場所に帰ってきた。5日の第94回全国高校サッカー選手権の準々決勝で、明徳義塾高校(高知)は星稜高校(石川)と駒沢陸上競技場で対戦。前半に退場者を出す苦しい展開で0-3で敗れた明徳義塾の小松晃監督にとっては、思い出の場所だった。

 35年前の第59回大会で、小松監督は秋田県の西目農業高校(現西目高校)の一員として、駒沢のピッチに立った。そして、北陽高校(大阪)との1回戦で1-1の同点とされた直後に選手権史に残るスーパーゴールを決めた。キックオフでの味方の短いパスをセンターサークル内から相手ゴール目掛けてロングシュート。見事にゴールに吸い込まれ、50メートルは決勝弾になった。

 今でも選手権の時期になると「テレビであのゴールを見たよ」と声を掛けられるそうだ。今大会でも中京大中京のMF辻星哉が50メートル弾を決めているが、94回の選手権の歴史で小松監督の一撃も記憶に残るロングシュートとして記録されている。

 組み合わせが決定後、指揮官には「2回勝ったら駒沢に来られるな」という思いがあったという。「選手たちがここまで連れてきてくれました」という思い出の場所での一戦は、苦しいものだった。前半28分に星稜にPKを与えて先制を許した。このプレーで決定的得点機会の阻止と判断されたDF濱口俊介が退場処分となってしまった。前回王者を相手に数的不利となった苦境をはね返すことはできず、思い出の地で涙をのむ結果になった。

 

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