悔やまれる2本のPK失敗 2戦4発の桐光学園FW小川に待ち受けた非情な結末

2-0から後半ATに2失点 磐田加入内定のエースが悲劇の主役に…

 桐光学園高校の背番号9、U-18日本代表でも活躍するFW小川航基は、第94回全国高校サッカー選手権の3回戦で敗退が決まった瞬間、ピッチに顔を埋めて涙を流した。超高校級の実力を発揮しながら、勝負を分ける2つのPK失敗によって大きな代償を払うことになり、試合後は2試合連続2得点の結果を報道陣から問われても「意味がない」とばっさり。卒業後にジュビロ磐田への加入が内定している小川は、「必ず日本一のストライカーになります」と、悔しさを胸にプロの世界で飛躍することを誓った。

 今大会最高のストライカーとの呼び声高い小川は、2回戦の長崎南山高校(長崎)戦で2得点。そして、この青森山田高校との3回戦でも後半3分までに2点を奪う活躍。仙台入り内定のDF常田克人らを擁する青森山田の守備陣も寄せ付けない、圧倒的な実力を見せつけていた。

「ハットトリックは常に意識している」という得点への意欲旺盛な小川だが、後半19分には自ら倒されて得たPKのチャンスをゴール上に外す痛恨のミスを犯してしまう。結果的に、このプレーが試合を大きく左右した。

 小川のPK失敗の後も桐光学園が攻勢を続け、2点リードのまま後半アディショナルタイムに突入。勝利は確実かと思われたが、セットプレーからまさかの2失点を喫し、勝負はPK戦にもつれ込んだ。

 

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