選手権に「東京時代」の到来か ベスト8進出の國學院久我山監督「駒大高と決勝で!」

東京勢が選手権で勝てない理由

 東京勢が選手権で勝ちあがれない理由を質問されると、清水監督はしばらく熟考した。「他県に劣らぬ素晴らしい選手たちがいるが、東京の場合は、そのような選手たちが様々な学校に分散するので、それで実力が拮抗するのでは」と分析してみせた。

 有名私立校でもある久我山の3年生部員には、大学受験という大きな壁も控えている選手もいる。選手権と並列して受験勉強にも取り組まなければならない。監督は「試合前日以外は寝ずに勉強しています。明日試合がないので、今日の夜も勉強に打ち込むみたいです」と難しさを語った。

 久我山と駒大高が残り2試合を勝ち抜けば、決勝で東京ダービーが実現する。清水監督は「もしそうなったら私にとって最高の決勝戦です」と笑顔を浮かべた。

 東京勢は1984年度大会に島原商(長崎)と両校優勝を果たした帝京高校以来、選手権で頂点に立っていない。久我山と駒大高の8強進出は20年以上鳴りを潜めていた東京に、高校サッカー新時代の到来を期待させている。

【了】

城福達也●文 text by Tatsuya Jofuku

 

 

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