マンU137年の歴史で最悪の時も「素晴らしい1年」 逆風のファン・ハールが2015年を総括

「CL敗退が大きな痛手に…」

 記者会見でファン・ハール監督は、必死に現実を見ようとしていた。就任2年目ですでに2億5000万ポンド(約460億円)の補強費をつぎ込み、25選手を放出した。1年目は無冠に終わったがリーグ4位に入り、CL出場権を手にした。だが、現在は苦難の日々を過ごしている。

「チームにバランスをもたらすことができた。それが、10月と11月の結果につながった。だが、CL敗退が我々に大きな痛手になった。その影響を受けている」

 指揮官は、CL敗退の後遺症の存在を指摘した。ユナイテッドはCLグループステージ最終節前の時点では2位で、決勝トーナメント進出に近づいていた。しかし、敵地での最終戦でヴォルフスブルクに敗れ、3位に転落してヨーロッパリーグへ回る羽目に。同組の相手はヴォルフスブルク、PSV、CSKAモスクワと決して難しいグループではなかった中での失態となった。

 1月2日の本拠地スウォンジー戦で、2016年の戦いが幕を開ける。忘れがたい12月の悲劇を乗り越え、ファン・ハール監督は名門と自分自身が置かれている危機的状況から脱することができるだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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