女手一つで育てた母への感謝を胸に…

　駒大高にとっては5年ぶり2度目となる全国大会の舞台。5年前に初出場した当時のチームをTVで観戦していたという深見は、先輩たちのその姿を見て駒大高への進学を決めた。3年生になり、部員数254人という大所帯をまとめるキャプテンを任されるまでに成長。女手一つで自身を育て上げた母へ、恩返しをしたいとの思いを胸に臨んだ全国の舞台で、チームを勝利に導く活躍を見せた。

　勝利した駒大高は2回戦で、31日に行われる尚志高校（福島）と京都橘高校（京都）の勝者と対戦。大会の歴史にその名を刻むべく、深見の”全国初舞台”はここからさらに熱を帯びていくはずだ。

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石川 遼●文 text by Ryo Ishikawa