2000～2002年：オランダ代表「引責辞任」

　欧州予選で同組になったポーランドとチェコに遅れを取り、2002年日韓ワールドカップ出場に失敗した。前回大会ベスト4のチームが、まさかの欧州予選敗退。ファン・ハール自身も、指揮官としてのキャリアで初めて何も成し遂げられないまま退いた。

2002～2003年：バルセロナ「解任」

　二度目の指揮となったバルサでも、試練の時が続く。降格圏とわずか勝ち点差3の12位に低迷し、2003年1月、初めてシーズン途中に解任の憂き目を見た。「バルセロナのファンの期待に応えることができず、監督としてすごく動揺している」と語っていた。

2005～2009年：AZ「円満退任」

　2007年には退任寸前だったが、選手の反対によって留任が決まった。そして、08-09シーズンにアヤックスやPSVなどの強豪を抑えて、チームを28年ぶり2度目のリーグ優勝に導く。そして、バイエルンからのオファーを受けて退任した。

2009～2011年：バイエルン・ミュンヘン「解任」

　就任1年目はリーグ戦とカップ戦の二冠を達成した。だが、クラブ幹部が指揮官と衝突。また独特のサッカー哲学に辟易したため、11年4月にシーズン終了後の退任を待たずに解任された。