解任危機のファン・ハールに援軍! マンU副将が忠誠誓う 「監督のため必死にプレー」

指揮官を支える崇高なプロ意識

 解任危機に直面するマンチェスター・ユナイテッドのルイス・ファン・ハール監督は、メディア、サポーターから批判を浴びている。孤立無援状態の中で援軍が現れた。チームの副主将を務めるイングランド代表MFマイケル・キャリックが、崖っぷちの指揮官へのサポートを必死に訴えた。

 百戦錬磨の司令塔は英衛星放送「スカイ・スポーツ」でこう語った。

「私は自分自身とパフォーマンスにプライドを持っている。選手が監督のために必死にプレーしていないと人々が口にしていることに、少し敬意を欠いていると感じている。それが本当に心を傷つける。自分たちはそんな人間ではない」

 赤い悪魔は今季、一時首位に立つなど好調ぶりを見せた。だが、一気に転落。ここ公式戦7試合で勝ち星なしが続く。UEFAチャンピオンズリーグも、プレミア勢で唯一決勝トーナメント進出を逃していた。公式戦4連敗は名門の歴史の中で1961年以来のことだ。

「試合に勝てていない。ピッチ上での問題を批判することはフェアだと思う。だが、我々がある特定の人間のために努力しないと人が口にすることは敬意に欠く。心痛の極みだ。偉大なクラブで戦っている。特別なクラブだ。自分自身、クラブ、仲間とスタッフに誇りを持っている」

 崇高なプロ意識の持ち主は、ファン・ハール監督とともに勝利をひたすら目指していると主張した。

「最悪な流れだ。ひどい気分だ。本当に苦しい。結果は十分ではない。そこから逃げることはできない。そこから逃げるつもりもない。そういうことだ。我々は向上する必要がある」

 ファン・ハール監督は、28日のチェルシー戦で最後の指揮とも伝えられている。崖っぷちの戦術家にキャリックは“最後の1勝”をプレゼントできるのだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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