レアル、冬に久保の“買い戻し”権利保有も… 現地メディア指摘「可能性を使うことない」
レンタル中の久保をマジョルカから呼び戻す権利を持つも、違約金を支払う意思はなし
スペイン1部マジョルカの日本代表MF久保建英は、レアル・マドリードからレンタル中の身だが、必要があれば冬の移籍市場でレアルが買い戻せるオプションがあるという。しかし、“白い巨人”は数億円の違約金を支払う意思はなく、「マジョルカでの生活を信じることになる」とレアル専門メディア「Defensa Central」が報じている。
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久保は今夏、FC東京との契約が満了し、スペインの名門レアル行きを決断。プレシーズンはトップチームとカスティージャ(レアルB/3部相当)を掛け持ちするなか、同じスペイン1部マジョルカへ1年間のレンタルとなった。
今季はここまでリーグ戦9試合で計452分間プレー。直近のリーガ・エスパニョーラ第12節バジャドリード戦(0-3)ではスタメン起用されるも、それ以前は4試合連続ベンチスタートで、ビセンテ・モレノ監督は「出場時間をプレゼントすることはない。我々はマドリードでもバルセロナでもない」と、レギュラーを確約しない方針を打ち出している。
そんななか、レアル専門メディア「Defensa Central」は「久保が持つ特別な取り決め」との見出しで、18歳のレフティーが置かれている状況について見解を述べている。
「すべてのレンタル放出選手と同じく最低限の出場時間を設け、レンタル先(マジョルカ)に対してペナルティーを科す規定がある。しかし、それとは別に、必要があれば冬の移籍市場で選手を取り戻すオプションがある。もっともこの場合、合意を破棄するために何百万ユーロという金額を支払わなければならず、レアル・マドリードはこの可能性を使うことなく、久保の島(マジョルカ)での生活を信じることになる」
契約上は冬の移籍市場で久保を“買い戻せる”オプションが設けられているというが、レアルは数億円の違約金を支払う意思はなく、当初の予定通りマジョルカでの成長を期待して見守る意向だとしている。
チームが降格圏を行き来し、久保にとっては厳しい状況だが、モレノ監督にアピールしてコンスタントにプレー時間を得られるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)