名手のまさかのミスでマンU連敗 ファン・ハール監督も「ありえない」と動揺
デ・ヘアのミスを批判
マンチェスター・ユナイテッドは12日、敵地でボーンマスと対戦して1-2で敗れた。8日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)のグループステージ最終戦ヴォルフスブルク戦で2-3の逆転負けを喫してCL敗退。ルイス・ファン・ハール監督は、ショッキングな敗北続きに無念さをにじませた。そして指揮官は、珍しいミスで先制点に絡んだスペイン代表の守護神ダビド・デ・ヘアのミスを批判した。
よもやの敗退後、衛星放送「スカイ・スポーツ」のテレビインタビューを受けた指揮官は憔悴(しょうすい)しきっていた。
「またもやヴォルフスブルク戦同様に2つのセットプレーからの失点だった。すべての組織の部分に注意している我々としては珍しい失点だ。相手も(セットプレーで)2、3バリエーションがあって、それが機能した。だが、こう言わざるをえない。ありえない、と」
オランダ人指揮官はこの連敗に動揺を隠しきれない様子だった。この日は、前半2分に出ばなをくじかれた。守護神デ・ヘアは相手FWスタニスラスが放った左CKの軌道を読み違えると、そのままゴールに。プレミアリーグを代表する名手のらしからぬ失態に「珍しいエラーだ。だが、ダビドは私よりも分かっているはずだ」と厳しくコメントした。
その一方で、この2試合連続でセットプレーから失点するなど、チームは集中力を失っている。指揮官は「我々には組織があり、どの選手も自分たちの仕事をしなければいけない。どの選手にも話をしなければいけないことだが、ゴール前にはギャップがあった。そこは(失点のリスクを)嗅ぎ分けないといけない。我々はできなかった」と語っていた。
暫定首位のマンチェスター・シティとの勝ち点差は3に開いた。CL敗退で勢いを失ったチームは痛恨の黒星となった。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images