ルカクがサポーターから人種差別被害 インテル監督も苦言「イタリアで教育が必要」

インテルFWルカク【写真:Getty Images】
インテルFWルカク【写真:Getty Images】

カリアリ戦でルカクに対する“モンキーチャント”があったと問題に

 今夏インテルに新加入したベルギー代表FWロメル・ルカクが、スタンドのサポーターから人種差別的行為の被害にあったことが問題となっている。インテルのアントニオ・コンテ監督も「イタリアではより教育が必要なのは事実」と差別が横行している国内の現状に苦言を呈した。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じている。

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 問題が起きたのは現地時間1日のセリエA第2節カリアリ対インテル戦だ。インテルはルカクのPK弾などで2-1と競り勝ち、開幕2連勝で首位に立ったが、試合中にルカクに対する人種差別的な“モンキーチャント”があったという。

 以前からイタリアでは黒人選手に対する心ない行為が数多く報告されており、今夏イタリアに初参戦したルカクもそのターゲットになってしまったようだ。

 インテルを率いるコンテ監督は、「ベンチからは何も聞こえなかった」としたうえで、「しかし、イタリアで(人種差別に対する)教育がより必要なのは事実だ」と人種差別行為が頻繁に起きている現状を認め、そうした行為を行う人物へ苦言を呈していた。

「(カルロ・)アンチェロッティがピッチで起こる侮辱行為について訴えていたのを聞いてきた。外国ではより大きなリスペクトがあって、ファンは彼らのチームをサポートすることだけを考えていた」

 チェルシーでの指揮経験を持つコンテ監督は、自身の経験を踏まえこう語っている。近年ではイタリア代表FWモイーズ・キーン(元ユベントス/現エバートン)やフランス代表MFブレーズ・マテュイディも、カリアリ戦で人種差別被害に遭ったことが話題になった。根深く残る人種差別問題が、イタリアからなくなることはあるのだろうか。

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