神戸DF酒井高徳、“J復帰戦”に感じた手応えと課題 「一言、二言でも声を掛けることで…」

J復帰を飾った神戸DF酒井【写真:Getty Images】
J復帰を飾った神戸DF酒井【写真:Getty Images】

3-0勝利も、チーム内でのコミュニケーションが「意外と重要視されていない」と指摘

 ヴィッセル神戸に加入した元日本代表DF酒井高徳は、そのデビュー戦となった17日のリーグ第23節、ホームの浦和レッズ戦で3-0の勝利を収めると「楽しかったですね」とさわやかな笑顔を見せた。

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 酒井はドイツのハンブルガーSVでプレーしていたが、Jリーグの登録ウインドーが締まる間際の14日に神戸入りが発表された。それからわずか2日後が浦和戦となったが、いきなり左ウイングバックのスタメンに起用された。対面した浦和のMF関根貴大が積極的に仕掛けてくる姿勢に手を焼いたものの、チーム全体の機能性もあり無失点で締めくくり、2011年12月にアルビレックス新潟で出場して以来のJリーグ復帰試合を飾った。

 試合を終えての第一声は「とてつもなく暑い。疲れましたね」というもの。後半33分に交代したのは、足をつっていたからだという。それは「コンディションというよりも、暑さが影響した。日本の気候に順応しないといけない」と、苦笑いした。

 そうしたなかでも、ドイツでのプレーが日常だった時を経て復帰したJリーグは、あらためてドイツでの日々が強度の高いものだったことを思い出させたという。

「19歳や20歳ですごく緊張してプレーしていたころに比べればプレッシャーもなく、だいぶ余裕がありました。それは試合のスペースもそうで、一つ一つが広い。そういう意味でのプレッシャーもそれほどではないし、ドイツでは高いインテンシティーでやっていたんだと感じます。ただ、まとめてみれば楽しかったですね」

 神戸は元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタや同FWダビド・ビジャ、元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキといった世界的な名手が所属することでも知られる。この夏には、元ベルギー代表DFトーマス・フェルマーレンも加入。左ウイングバックに入った酒井は、左ストッパーのフェルマーレンとの関係性を例に出しながら、神戸の課題も話した。

「しっかりと近くの選手と喋りました。それはトーマスともそうです。そうやって喋ることやコミュニケーションを取ることが、意外と重要視されていないと感じることころもありました。この暑い中では一言、二言でも声を掛けることで違う。それは意識しました」

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