ファン・ハール戦術は「自由が欠如」 マンU黄金期を知る同胞の元コーチが批判
名将の右腕が厳しすぎる規律に苦言
マンチェスター・ユナイテッドのルイス・ファン・ファール監督が、アレックス・ファーガソン元監督時代のアシスタントコーチに「自由がない」「厳格すぎる」と批判されている。英「BBCワールドサービス」でレネ・メウレンステイン元コーチが、0−0に終わったUEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループB第5節のPSV戦後に語っている。
ポゼッションをこよなく愛するオランダ人監督は、戦術面で厳しい規律を植え付けている。就任2年目で強化費500億円以上を投じてチームを強化し、現在リーグ2位。CLでもグループBの2位につけている。
だが、常勝軍団に対する要求は高い。「言葉で表すと厳格というところかもしれない。選手を見ていれば分かる。少しリスクを冒して前にボールを運べる場面でも、横パスかバックパス。ファンが嫌がる瞬間だね」と、メウレンステイン氏は語った。2007年から13年まで偉大なる”サー”の右腕を務めたオランダ人コーチは、デイビッド・モイーズ前監督の就任と同時に退任。ユナイテッドの黄金時代を知る男だ。
「サー・アレックス・ファーガソン政権時には、明確なスタイルとアイデンティティがあった。だが、個々の局面では選手に自由が与えられていた。今は自由が欠如している」
メウレンステイン氏は同胞のファン・ハール監督の戦術をこう分析している。ファン・ハール監督の戦術に対しては元イングランド代表MFポール・スコールズ氏が「リスクと創造性が欠けている」と手厳しく批判するなど、黄金時代を知るクラブOBから苦言が続出している。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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