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「もっとプレーしたかった」 元韓国代表MFオ・ジャンウンが引退、第2の人生で指導者へ
FC東京でプロキャリアをスタートさせ、07年のアジアカップでは日本戦で勝利に貢献
JリーグのFC東京でプロサッカー選手としてのキャリアをスタートさせた元韓国代表MFオ・ジャンウン(現・大田シチズン)が、引退を宣言した。韓国の総合ニュースサイト「news1」が伝えている。
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7月24日に34歳となったオ・ジャンウンは、「news1」の電話インタビューで「指導者として再出発すると決めた。もっとプレーしたかったが、続けることはただの欲でしかない」と語った。
オ・ジャンウンはFC東京(2002~04年)でプロデビューし、05年にKリーグの大邱FCに移籍。その後、蔚山現代(07~10年)、水原三星ブルーウィングス(11~16年)、城南FC(17年)でプレーし、昨年から大田シチズンに所属していた。
日本ではボランチとして活躍したが、攻撃から守備まで複数のポジションをこなせるマルチプレーヤーとして、各クラブでも評価が高かった。韓国代表にも選出され、07年のアジアカップでは主力として出場。日本との3位決定戦での勝利にも貢献した。
ただ、ここ数年は怪我に悩まされ、17年は3試合、18年は6試合と出場機会が激減。再起を目指していたが、引退を心に決めた。
記事では、「最近、ドイツに行ってきました。5部リーグのクラブのジュニアユースチームで、指導者の研修を受けながら、体も動かしてきました。3カ月滞在していました」とオ・ジャンウンの近況を伝えるコメントも紹介している。
「もう年齢も年齢だし、どうしても怪我が長引いて、2~3年活動ができてなかったこともあって、クラブの立場としても迷っていたと思う。後悔もなく、現役を退くことにした」と心境を語ったオ・ジャンウン。FC東京でもサポーターから愛された男は、指導者としてどのような第2の人生を歩むのだろうか。
(金 明昱 / Myung-wook Kim)
金 明昱
1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。