ミラン本田が6試合連続の後半出場もボールロスト ユーベに0-1で敗れる

ディバラ弾にミラン敗れる

 ゲームを支配しながらチャンスを作り出せなかったユベントスのマッシミリアーノ・アッレグリ監督は、後半開始からトップ下で先発のMFエルナネスに代えてDFレオナルド・ボヌッチを投入。3-5-2システムに変更。一方のミランは、後半からボナベントゥーラがトップ下のような振る舞いを見せる時間帯が増え、互いにゴール前に迫る形を生み出すようになった。それでも、ユベントスが完全にペースを握り、後半16分にはポグバが約35メートルの距離から強烈なロングシュート。これはドンナルンマが好セーブを見せた。

 そして、ユベントスがスコアを動かす。ポグバの浮き球パスに、前半のうちに負傷のエヴラに代わって出場していたDFアレックス・サンドロが左サイドで抜け出すと、中央に返したボールの先に待っていたのはFWパウロ・ディバラ。胸トラップから左足で強烈なシュートを突き刺し、後半20分にユベントスが1-0と先制した。

 1点を追うミランのシニシャ・ミハイロビッチ監督が最初に動いたのは同29分、MFユライ・クツカに代えてFWルイス・アドリアーノを投入。4-4-2システムに変更した。ミランの攻撃は、右サイドからFWアレッシオ・チェルチが強引なドリブルで突破口を開く単騎突破に依存し、組織性や連動性は見られなかった。マッチアップしたユベントスのDFジョルジョ・キエッリーニに厳しく寄せられたこともあり、ミランに決定機は訪れない。

 ユベントスが1点リードのまま迎えた同39分、ミハイロビッチ監督はニアングに代えて本田を投入。背番号10は6試合連続で後半途中出場となり、そのまま左サイドハーフの位置に入った。しかし、試合を完全にユベントスに支配されたままの状況では、ほとんどボールにも触れず。1度ドリブルで縦に仕掛け、3人に囲まれて突破できずにボールをロスト。1年以上リーグ戦でゴールから遠ざかっている男は、短時間で見せ場を作ることはできなかった。

 ゲームはこのままタイムアップ。ユベントスがスコアこそ1-0だったものの、完勝と呼べる試合内容を見せた。勝ち点を21に伸ばして、同20のミランを逆転し、暫定で6位に浮上した。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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