史上初の予選5試合連続弾で勝利も厳しい表情の本田 「満足できない、満足してもいけない」

得点時の不敗神話継続で存在の大きさを証明

 日本代表FW本田圭佑(ACミラン)は、ロシア・ワールドカップ(W杯)2次予選、敵地カンボジア戦でゴールを決め、2-0と勝利に貢献した。しかし、格下相手の辛勝に、試合後は「引き続き精進していくだけ」と淡々と語るにとどまった。

 この試合、後半途中から出場した本田は終了間際の同45分にチーム2点目となるゴールを挙げ、日本代表選手として史上初となるW杯予選5試合連続得点を決めた。さらに2015年は本田が得点を挙げた代表戦10戦全勝を収めるなど、その存在の大きさを証明してみせた。

 しかし、FIFAランキングで日本の50位に対して183位と明らかな格下カンボジア相手に2-0と辛勝で終わった後では、本田の口からこぼれた言葉も「満足できない、満足してもいけないんですけど」という自戒の念を込めたものだった。

「今後、日本がこういう相手に勝ち続けるには、現状に満足することなく成長し続けていかないと。いずれ本当になんとか勝てたではなく、引き分けや負け試合になることも想定される」

 本田はこの試合内容について、このように厳しく言い放った。日本は序盤から圧倒的にボールを支配しながら不慣れな人工芝でのプレーの影響か、なかなか決定機はつくれなかった。後半には香川真司(ドルトムント)が倒されてPKを獲得したが、この日キャプテンマークを巻いて先発したFW岡崎慎司(レスター)が放ったシュートはGKにセーブされた。後半6分の先制点もオウンゴールによるものと、どこかすっきりしない展開のまま試合が進んだ。

 

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