敬意を欠いた嘲笑への“天罰”? スアレスを襲った「悪夢の8週間」に英メディア注目
コパ・アメリカ準々決勝のペルー戦でPK失敗のスアレス 敗退後にピッチ上で号泣
ウルグアイ代表FWルイス・スアレス(バルセロナ)は、現地時間6月29日に行われたコパ・アメリカ(南米選手権)準々決勝のペルー戦で、0-0で迎えたPK戦で失敗し、敗戦が決まった直後にピッチに泣き崩れた姿が世界中で反響を呼んだ。一方、英メディア「GIVE ME SPORT」は「スアレスはロバートソンへの嘲笑から8週間で悪夢が到来」と見出しを打ち、スアレスが過ごした悲劇の8週間にスポットライトを当てている。
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ペルー戦に先発出場したスアレスは後半28分に左サイドからのクロスに合わせてネットを揺らすも、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)判定により取り消されてしまう。そしてスコアレスのままPK戦に突入すると、1人目のキッカーを務めたスアレスがいきなり外してしまい、残りの全員が決めたことから4-5で敗れることになった。決着がついた瞬間、スアレスはピッチに崩れ号泣。両軍の選手から慰められる姿を、世界各国のメディアが取り上げていた。
そのなかで「GIVE ME SPORT」は、「スアレスは数々の悪夢に襲われている」と綴り、事の発端は5月1日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準決勝第1戦のリバプール戦(3-0)にあったとしている。アルゼンチン代表FWリオネル・メッシが3点目となる直接FK弾を叩き込んだ際、スアレスは相手DFアンドリュー・ロバートソンの目の前に駆け寄り、嘲笑してからメッシのもとへと走っていた。
しかし、5月7日に行われたCL準々決勝第2戦では0-4と大敗を喫し、バルサは合計スコア3-4でまさかの大逆転負けを喫することになった。だが同メディアは、「ロバートソンを嘲笑したスアレスへの最悪な天罰は、これで終わることはなかった」と記し、その後もスアレスの身に悪夢がふりかかったとしている。
5月25日に行われたスペイン国王杯決勝では、バレンシアに1-2で敗れて5連覇を逃した。そして極めつけが、今回のペルー戦でのPK失敗だ。32歳とキャリアの晩年を迎え、2011年大会以来のコパ・アメリカ制覇を目指したなか、自らのPK失敗で敗退を余儀なくされた苦しみは、スアレスの涙がすべてを物語っていた。ストライカーを襲った相次ぐ悲運には、英メディアも「公平に見ても、スアレスにとってこの8週間は悪夢だった」と同情を寄せていた。