日本代表、コパ・アメリカ終戦に韓国メディアも注目 「議論の中心になっていたが…」

コパ・アメリカに招待国として参加した日本だったが、ベスト8進出とはならなかった【写真:AP】
コパ・アメリカに招待国として参加した日本だったが、ベスト8進出とはならなかった【写真:AP】

「決定機は日本のほうが多かった」と報じ、決定力不足を指摘

 日本代表は現地時間24日、コパ・アメリカ(南米選手権)グループリーグ第3戦でエクアドルと1-1で引き分け、ベスト8進出はならなかった。韓国メディアは連日、日本の試合内容を詳細に報じていた。

 総合ニュースサイト「デイリーアン」は「初戦と2戦目で対戦したチリとウルグアイに比べれば、エクアドルは最も楽な相手だった。特にウルグアイと2-2で引き分けた試合を見れば、日本のベスト8進出の可能性は一気に高まった」と、日本のグループリーグ突破の可能性が高かったと見ていた。

 確かにチリに0-4で大敗したあとの日本代表の奮闘ぶりは、グループリーグ突破の可能性を大いに予感させるものだった。

 ただ、エクアドル戦については「前半15分にMF中島翔哉の先制点でリードしたが、同35分にエクアドルに同点ゴールを許して1-1に。後半に入ると決定機は日本のほうが多かった。後半44分にFW前田大然がGKと1対1を外し、そのあとにFW上田綺世が放ったシュートは枠外へ。アディショナルタイムには中島がペナルティーエリア内で決定機をつかんだが、シュートを外し、MF久保建英もゴールを決めたがVARでオフサイドの判定でノーゴールとなった」と、決定力不足が勝敗を分けたと指摘している。

 サッカー専門誌「Best Eleven」も「届かなかった久保の祈り…日本、コパで敗退」と見出しを打ち、「後半アディショナルタイムに久保がゴールを決めたが、明らかなオフサイドポジションだった。このゴールが認められていれば、日本はベスト8進出が決まっていた。VAR判定で久保は祈っていたが、オフサイドの判定だった」と、ゴールを決め切れずに勝利を逃したと伝えていた。

 また、「デイリーアン」は「今大会への参加資格や五輪代表選手の選考についても、議論の中心になっていたが、チリ戦の0-4での大敗を克服できず、大会を去った」と総括。今大会の日本が、試合内容以外でも様々な面で話題になっていたと伝えて締めくくっている。

金 明昱

1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。

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