20歳DF冨安健洋、南米での“歴史的1勝”に意欲 「シンプルに僕らは上に行きたい」
日本の南米遠征での成績は5分19敗 準々決勝進出にはエクアドル撃破の“歴史的1勝”が必要
日本代表にとって、これまで南米の地は鬼門だった。今回のコパ・アメリカ(南米選手権)グループリーグ2試合を含め、過去24試合(5分19敗、15得点46失点)で一度も勝利を挙げたことがない。そのなかで、準々決勝進出のためには現地時間24日(20時・日本時間25日8時/エスタジオ・ミネイロン)のエクアドル戦で“歴史的な1勝”が必要になる。20歳のDF冨安健洋(シント=トロイデン)は、「シンプルに僕らは上に行きたい」と語った。
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チリ戦に0-4で敗れた日本は、20日の第2戦でFIFAランキング8位のウルグアイ相手に健闘。MF三好康児(横浜F・マリノス)が2ゴールを挙げるなど対等に渡り合い、2-2のドローで勝ち点1を手にした。23日には、他グループの3位がペルー(A組/勝ち点4/得失点差-3)、パラグアイ(B組/勝ち点2/得失点差-1)と出揃い、日本はエクアドルに勝利すれば準々決勝に進出できる状況となった。
エクアドルはFIFAランキング60位とC組のなかでは最も順位が低い。今季までマンチェスター・ユナイテッドでプレーしたMFアントニオ・バレンシア以外に、世界的に知られるプレーヤーはほとんどいないが、日本にとっては鬼門のデータもある。
今回のコパ・アメリカ参戦以前に、男子の日本代表は過去5度の南米遠征を敢行。22試合(4分18敗、13得点40失点)で一度も南米の地で勝利を挙げたことがなかった。そして、今大会もここまで1分1敗と未勝利は続いており、準々決勝に進むためにはそのジンクスを破らなければならない。
センターバックで2試合連続フル出場の冨安は、そのデータを知ると「そんなに勝ってないんですね」と答え、エクアドル戦への思いを口にした。
「シンプルに僕らは上に行きたい。数字云々ではなく、あっち(エクアドル)もプライドや意地もある。森保さんもいつも言っていますけど、ベースである戦う気持ちで負けないようにしないといけない。2試合目(ウルグアイ戦)は良い試合をしたと思われがちですけど、ピンチは結構多かった。悪い試合だとは思わないけど、明日はより結果にこだわって、勝負強い相手に対して僕らがどれだけ上回ってやれるか。僕らにとってチャレンジになると思います」
東京五輪世代の出世頭の1人である冨安は、静かに“歴史的1勝”を見据えていた。
(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)