マンUのファン・ハール監督が反撃 「攻撃せよ」の大合唱は「スコールズの影響」
3試合連続無得点が続く赤い悪魔
マンチェスター・ユナイテッドのルイス・ファン・ハール監督が、オールドトラッフォードの観衆の「攻撃せよ!」の大合唱について、クラブのレジェンドである元イングランド代表MFポール・スコールズ氏による戦術批判が影響していると反撃した。英衛星放送「スカイ・スポーツ」で語ったもの。
オランダ人指揮官はウェストブロムウィッチ戦で2-0と勝利し、こう語った。
「CSKAモスクワ戦での観衆の反応には満足している。なぜならファンには意見があってしかるべきだ。だが、ファンはポール・スコールズとメディアによるすべての批判の影響を受けすぎていると思う。ファンは試合を分析しなければいけない」
スコールズ氏からは、ファン・ハール監督の指導力をたたえる一方で、「リスクと創造性が欠けている」と批判を受けた。この指摘に監督は我慢できない様子だ。
ポゼッションを高める一方で、ボールロストを嫌う指揮官のサッカーに対し、サポーターは「攻撃せよ」の大合唱を向けるようになった。
「人々は攻撃せよ、攻撃せよ、攻撃せよと85分間叫び続けた後、ファンも考えるべきだ。自分たちは叫んでいていいのか、と。彼らは得点してほしいと選手に伝えている。私の母親にも、祖母にも、そのことは分かっているんだ」
3試合連続無得点が続いたフラストレーションから、サポーターはマンUにゴールを求めている。チームは11月の公式戦2試合で合計3得点を奪い、2連勝を飾っている。だが、サポーターのゴールを促す声の影に、ファン・ハール監督はクラブレジェンドの批判の存在を感じ、いら立ちを募らせている。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images