「やりたいことができず…」 なでしこMF長谷川唯が悔恨「気持ちよりも戦術理解」

孤立する前線と効果的に絡めず…「もう少ししっかり仕事をこなさないと」

 サイドチェンジを織り交ぜて、ここぞという場面で狭いスペースに人数を掛けるのか、スペースができた時点ですぐにボールを入れるのか――。その使い分けが上手くいかなかった。長谷川とMF中島依美が外に開き、ボールを受けようとしている段階で楔のボールが入る場面も頻発。サポートを受けられない2トップが、孤立した状態でDFの餌食となるシーンが目立った。

 苦戦が続くなか、後半11分にビッグチャンスが訪れる。FW横山久美から右で高い位置を取ったDF清水梨紗にボールが渡ると、グラウンダーのクロスをMF杉田妃和がスルー。長谷川の前にボールが転がってきたが、やや意表を突かれたこともあってか、左足のシュートは枠を外してしまう。その後の選手交代によってトップ下へポジションを移した長谷川だったが、もう好機は訪れなかった。

「個人的にはサイドより中の方が、選択肢が多いのでやりやすい。でも、今日はなかなかいいボールの受け方ができませんでした。もう少ししっかり仕事をこなさないといけないと感じます」

 次戦の相手はスコットランド。全くタイプの違う相手とのゲームとなる。

「今日の課題はもちろん、修正していかなければならないと思います。でも、次の試合は次の試合での戦い方というのがある。そこに向けて考えてトレーニングをしていければと思います」

 反省は活かしながら、切り替えて戦うことの重要性を強調した長谷川。攻撃の閉塞感を打ち破るためにも、そのプレーには期待が懸かる。

(西森 彰 / Akira Nishimori)



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