久保建英、なぜFKを蹴らなかった? 舞台裏を告白…「俺がもらっていたら蹴っていた」
後半アディショナルタイム、久保も絡む連係からFKを獲得も…中島がFKキッカー担当
18歳のアタッカーが堂々たるデビューを飾った。日本代表は9日の国際親善試合エルサルバドル戦で2-0と快勝し、後半22分にMF久保建英(FC東京)が歴代2番目の若さとなる18歳5日で代表デビュー。相手エリア手前で獲得した終盤のFKでは、久保を含めて3選手が立ち並ぶなか、久保は「俺がもらっていたら蹴っていた」と明かしている。
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日本は5日のトリニダード・トバゴ戦(0-0)に続き3-4-2-1システムを採用。前半19分にFW永井謙佑(FC東京)が代表初ゴールをマークし、続く同41分にも永井が決めてリードを広げた。
後半11分、永井が右肩負傷のアクシデントで緊急退場。同14分、FW大迫勇也(ブレーメン)、DF室屋成(FC東京)、DF山中亮輔(浦和レッズ)の3人が同時投入されて、システムも4-2-3-1へと変更。そして後半22分、MF原口元気(ハノーファー)に代えてMF中島翔哉(アル・ドゥハイル)が入った一方、MF南野拓実(ザルツブルク)に代えて久保が投入されて代表デビューを果たした。
同28分には大迫からのパスを受けた久保が相手ペナルティーエリア右付近で抜け出し、華麗なタッチで相手2人の間を突破。左足を振り抜いて代表初シュートを放つも、これはGKの好セーブに阻まれた。
後半アディショナルタイムにはMF中島翔哉(アル・ドゥハイル)のパスから久保がダイレクトでつなぎ、大迫もダイレクトで落とし、中島が突破を試みるも相手に倒されてFKを獲得。ボールの付近に中島、堂安、久保の3人が近寄ったが、最終的に中島がキッカーを務め、枠の外に外れた。
久保はこの場面を振り返り、「俺が(FKを)もらっていたら俺が蹴っていました」と証言。「そこはもうもらった人が蹴るべき」と“キッカー中島”は妥当としている。その一方で、「あそこでもし中島選手が足とか痛めていたら、もしかしたらあったかもしれない」と淡い期待があったことも付け加えた。
久保の代表初FKはお預けとなったが、デビュー戦で確かな一歩を刻んだ。
(FOOTBALL ZONE編集部・大木 勇 / Isamu Oki)