アーセナルに悪夢 リーグ杯で2部相手に完敗し、主力2選手も負傷退場
ウォルコット、チェンバレンも怪我で離脱
アーセナルが27日のリーグカップ4回戦で、チャンピオンシップ(2部相当)所属のシェフィールド・ウェンズデイに0-3で惨敗した挙句、主力2人を負傷で失うという「悲劇のジャイアント・キリング」の餌食となった。
2日前のリーグ10節エバートン戦から主力を一気に8人入れ替えたガナーズ。守護神チェフ、DFメルテザッカー、ジルー以外をターンオーバーして臨んだアーセン・ベンゲル監督は、いきなり悪夢に苛まれる。
前半5分、トップ下で先発したイングランド代表FWチェンバレンが太もも裏の張りで交代を余儀なくされる。温存していたイングランド代表FWウォルコットを投入したが、前半19分にふくらはぎを抱えながらピッチを後に。ゲーム序盤に主力2人が負傷退場するという、悪夢のシナリオとなった。
その後は、敵地ヒルズボロを埋めた3万5065人の観衆の後押しを受けた相手に圧倒された。前半27分、40分、後半6分と立て続けに失点を喫して万事休す。8強進出に失敗した。
プレミアリーグでは、10節を終えた時点で首位マンチェスター・シティと同勝ち点の2位と好位置につけ、UEFAチャンピオンズリーグでは11月4日に敵地でのバイエルン・ミュンヘン戦を控えているアーセナル。そうしたなかでウェールズ代表MFラムジーに続き、チェンバレン、ウォルコットというスピードスター2人も故障で欠く事態となった。イングランド代表FWウェルベック、MFウィルシャーも未だリハビリ中。今夏の移籍市場でフィールドプレイヤーを補強せず批判を浴びたベンゲル監督は、この危機をどのように切り抜けていくのだろうか。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images