モウリーニョの計算 解任に備えてインテル、PSG次期監督就任画策か

愛着深いイタリア名門とフランス王者に代理人が売り込み開始?

 また、フランスリーグ3連覇中の強豪PSGも一つの候補だという。すでにパリの強豪とコンタクトを取っているともレポートされているため、ローラン・ブラン監督の後継者となることが、より現実的なオプションとなりそうだ。ズラタン・イブラヒモビッチやアンヘル・ディ・マリアをはじめとしたスーパースターをかき集めるフランス首都のクラブは、カリスマ指揮官までも手に入れるのだろうか。モウリーニョ監督にとってはPSGの監督就任が実現すれば、ポルトガル、イングランド、イタリア、スペインに続き、通算5カ国目での指揮となる。

 ただし、PSGはモウリーニョ監督の招聘よりも、同じくメンデス氏の顧客であるクリスティアーノ・ロナウド獲得を再優先とも伝えられている。レアル時代に師弟関係にあった2人だが、不仲も伝えられている。スペシャル・ワン招聘はロナウド獲得が実現しなかった場合のオプションとも伝えられている。

 成績不振に加え、今季はエバ・カルネイロ医師を公然と批判してチームの帯同スタッフから外すパワハラ行為や、相次ぐ審判批判など、ピッチ外のネガティブな話題でメディアを賑わせてきたモウリーニョ監督。ウエストハム戦で1−2で敗れた際には主審への執拗な抗議で退席処分を受けるなど指揮官の常軌を逸した行動に選手たちが困惑しているとも報じられた。昨季チェルシーと4年契約を結び直したばかりのポルトガル人だが、その挑戦は夢半ばで終わりを告げてしまうのだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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