レスターの今季初完封勝利に隠れた岡崎の献身性 プレーの量と質の高さをデータで証明

残り15分で高まったプレーの量と質

 また、岡崎の場合はボールに関与するプレーがピッチ全体に及んでいるのも特徴だ。[図1]のピッチ図は、攻撃と守備の両方を合わせたアクションの数を示したものだが、1点リードを逃げ切る時間帯だったこともあり、自陣の深い位置でも多くのプレーに関与している(セットプレーの守備からの流れも含まれる)。
[図1]

 

岡崎図1

左上の赤色グラフ=15分ごとのアクション数 左下の灰色グラフ=15分ごとのアクション成功率 ピッチ内の赤い点=アクションが行われた位置

 

 そして特筆すべきは[図1]のグラフの通り、残り15分でのアクション数18回(赤色のグラフ)、アクション成功率67%(灰色のグラフ)とプレーの量と質を高めていったこと。途中出場の選手として、攻守両面で積極的に動き、ボールに関与したことがうかがえる。指揮官が岡崎投入に託したであろうタスクを、この日本人FWは全うしたと言っていい。

 1-0とリードしたゲーム終盤に、やるべき任務をきっちりとこなした岡崎への信頼は、データ上からは揺らいでいないように見える。願わくは今季2ゴール目を早いタイミングで奪い、ストライカーとしての地位を固めてスタメンの座を奪い返したい。

analyzed by ZONE Analyzing Team

データ提供元:Instat

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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