不発のベイルに“ブーイングの嵐” エイバル戦のパス成功率「わずか32%」と地元紙指摘
「ボールロスト21回」と精彩欠きホームの観衆もブーイング 地元紙は去就を懸念
レアル・マドリードのウェールズ代表FWギャレス・ベイルは、現地時間6日に行われたリーガ・エスパニョーラ第31節エイバル戦(2-1)に先発出場したものの、本拠地サンチャゴ・ベルナベウでブーイングの嵐にさらされた。スペイン紙「AS」はこの試合を振り返るとともに、ベイルの去就について懸念を示している。
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3日の前節バレンシア戦(1-2)で、第2次ジネディーヌ・ジダン体制初黒星を喫したレアルは、この日も前半39分にエイバルFWマルク・カルドナに先制ゴールを許す苦しい展開となったが、元フランス代表FWカリム・ベンゼマが後半に2ゴールを奪い、2-1と逆転勝利を飾った。
チームを勝利に導く活躍を見せたベンゼマが、サポーターや地元メディアから称賛を浴びるのとは対照的に、槍玉に挙げられているのがベイルだ。この日、収容人員8万1000人のサンチャゴ・ベルナベウに集まった観衆は、週末開催にもかかわらず5万284人。スタジアムが満員になることが多いメガクラブにとっては、寂しい現状となっている。観客が入らない要因は今季の低迷にあるとされるが、集まったファンの多くはベイルを“今季の戦犯”としており、ブーイングを浴びせた。
前半3分には後方からのパスをトラップミスし、ボールがタッチラインを割るなど試合の入りから上手くプレーできなかった。その後も、ペナルティーエリア外からシュートを放つものの枠を捉えられないなど精彩を欠いた。さしたる働きを見せられないまま、後半32分にドイツ代表MFトニ・クロースとの交代を命じられると、本拠地のサポーターは盛大なブーイングをベイルに浴びせたのだ。
「AS」紙は、この試合のベイルのプレーを分析。「レアルの今シーズンの1試合平均パス成功率は86%だが、ベイルはピッチに立った77分間でボールロスト21回、パス成功率はわずか32%だった」とし、「もっと詳細に見ると、パスに合わせるためにセンターバックの間を走ったが、ボールは彼のかかとに当たり、まったく反対の方向に向かった」とトラップミスを指摘した。
数週間前、ベイルの去就について「検討中」と語っていたジダン監督。エイバル戦後は「我々は見極めている。ギャレスはレアル・マドリードの選手で、2年間の契約が残っている」と話していた。
今季のリーグ戦も残り7試合のみと、ベイルがサポーターの信頼を取り戻すために使える時間は多くない。2013年夏に鳴り物入りで加入したベイルは、残された時間で意地を見せられるのだろうか。