ベイルに対するファンの不満は爆発寸前? 交代の際にレアル本拠地で大ブーイング
ジダン監督は「我々は見極めている」と、来季の居場所を保証せず
レアル・マドリードは現地時間6日に行われたリーガ・エスパニョーラ第31節エイバル戦、元フランス代表FWカリム・ベンゼマの2ゴールによって2-1の逆転勝利を飾った。そのなかで逆風にさらされているのが、ウェールズ代表FWギャレス・ベイルだ。先発出場したものの本拠地でブーイングの嵐にさらされたことをスペイン紙「AS」が報じている。
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前節バレンシア戦(1-2)で第2次ジダン体制初黒星を喫したレアル。この日も前半39分にエイバルFWマルク・カルドナに先制ゴールを許す苦しい展開となったが、これを救ったのがベンゼマだった。後半9分に相手のミスにつけ込んでクロスから同点ゴールをゲットすると、同36分にもドイツ代表MFトニ・クロースのクロスを再びベンゼマがヘディングシュートで2点目を決めた。この2ゴールで逆転したレアルは、相手の攻撃を凌いで勝ち点3を確保した。
チームを勝利に導く活躍を見せたベンゼマが称賛を浴びるのと対照的に、槍玉に挙げられているのがベイルだ。この日、週末のゲームにもかかわらず、収容人員8万1000人のサンチャゴ・ベルナベウに集まったのは、5万284人。スタジアムが満員になることが多かったメガクラブにとっては、寂しい観客の入りとなっている。観客が入らない要因は今季の低迷にあるとされるが、集まったファン・サポーターの多くは、ベイルを“今季の戦犯”としており、ブーイングを浴びせた。
前半3分には後方からのパスをトラップミスし、ボールがタッチラインを割るなど試合の入りから上手くプレーできなかった。その後も、ペナルティーエリア外からシュートを放つものの枠を捉えられないなど精彩を欠いた。さしたる働きを見せられないまま後半32分にクロースとの交代を命じられると、ベルナベウのファンは盛大なブーイングをベイルに浴びせたのだ。
レアルは今夏の移籍市場でチェルシーのベルギー代表MFエデン・アザール獲得に近づいていると報じられるなど、来季への補強戦略が進み始めている。そのなかでベイルの“支持率”は下落しているが、ジダン監督は試合後の会見で「我々は見極めている。ギャレスはレアル・マドリードの選手で、2年間の契約が残っている」と、現場では失格の烙印を押していないことを明かした。今季のリーガは残り7試合。かつて鳴り物入りで加入したベイルは、残された時間で意地を見せられるのだろうか。