日本代表の“新旧10番”に韓国メディアも注目 「中島が主人公」「香川は笑えなかった」

ボリビア代表相手に決勝ゴールを奪った中島翔哉【写真:Getty Images】
ボリビア代表相手に決勝ゴールを奪った中島翔哉【写真:Getty Images】

香川がボリビア戦に先発も不発…途中出場の中島が決勝ゴール

 日本代表は26日、ノエビアスタジアム神戸で行われた国際親善試合でボリビア代表を1-0で下した。

 後半16分から途中出場したMF中島翔哉(アル・ドゥハイル)が、同31分に決勝ゴールを奪って勝利したが、この日、韓国メディアが注目していたのは先発で起用された「背番号10」のMF香川真司(ベジクタシュ)のプレーだった。ただ、MF南野拓実(ザルツブルク)と交代するまでの68分間で、シュートを1本も打てず。相手を威嚇するような切れ味鋭い動きも見られなかった。

 これについて韓国のサッカー専門サイト「インターフットボール」は、「勝利こそ手にしたが、香川は笑えなかった。攻撃型MFとして先発出場し意欲的に動いたが、全盛期のような鋭さは消え去り、南野と交代した。昨年のロシア・ワールドカップ以降、日本代表に選ばれていなかった香川の立場からすれば、悔しさが残る試合だった」と伝えている。

 一方で香川に代わり、中盤で輝きを放ったのが中島だった。

 韓国のスポーツ専門サイト「スポーツQ」は、「交代でピッチに投入された中島が主人公だった。ピッチに入って14分後に左サイドから中央に切り込み、強烈なシュートを放って、ゴールネットを揺らした」と、すぐに結果を残したプレーを称賛している。

 日本代表の“新旧10番”が競演したなか、今後のエースナンバーを背負い攻撃陣の軸となるのがどちらになるのかは、韓国メディアにとっても気になるところのようで、2人の今後の動向に注目しているようだ。

(金 明昱 / Myung-wook Kim)



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金 明昱

1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。

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