中島、南野、堂安の2列目は不動なのか? 香川復帰による“新旧融合”の秘めたる可能性

(左から)MF中島、MF南野、MF香川、MF堂安【写真:Yukihito Taguchi&Getty Images】
(左から)MF中島、MF南野、MF香川、MF堂安【写真:Yukihito Taguchi&Getty Images】

攻撃の“スイッチ役”である左の中島は不動 右の堂安とトップ下の南野は…

 森保ジャパンは3月22日、キリンチャレンジカップでコロンビア代表(日産スタジアム/19時20分キックオフ)と対戦する。今シリーズの大きな見どころは、ロシア・ワールドカップ(W杯)以来の代表復帰となったMF香川真司(ベジクタシュ)の起用法だが、それに伴い浮上するのが新体制を牽引してきたMF中島翔哉(アル・ドゥハイル)、MF南野拓実(ザルツブルク)、MF堂安律(フローニンゲン)の処遇だ。“2列目トリオ”は不動なのか。選手たちの言葉も基に、組み合わせを探る。

 ロシアW杯後に就任した森保監督は、リオデジャネイロ五輪世代を積極的に起用。なかでも、トップ下・南野、左に中島、右に堂安という2列目は、推進力と連動性を備えた攻撃の重要なオプションとなった。今年のアジアカップは中島が不在だったものの、FW大迫勇也(ブレーメン)を頂点に据えた顔ぶれが、これまでの森保ジャパンにおける“ベストメンバー”だった。

 そのなかで今回、香川がロシアW杯以来の代表復帰。2列目に新旧融合の可能性が浮上している。

 2列目で最も「不動」なのが中島だろう。ドリブル突破を含めて個で局面を打開し、チャンスメークする力は、南米の強豪ウルグアイのDFディエゴ・ゴディン(アトレチコ・マドリード)やDFマルティン・カセレス(ユベントス)も苦しめたほど。南野も「翔哉がボールを持って前を向いて仕掛けるのは武器になる」と話しており、攻撃の“スイッチ役”として同じサイドアタッカーのMF乾貴士(アラベス)をリードしていると言える。

 では、右の堂安はどうか。現状では、ロシアW杯以来の復帰となったMF宇佐美貴史(デュッセルドルフ)よりも森保ジャパンで試合数をこなし、中島や南野とのコンビネーションも上を行く。“香川との共演”という面では宇佐美が経験値で勝るが、堂安自身は不安はないと話している。

「(僕は)イメージでやるタイプじゃない。感覚でピッチに立って、このへんに出してくれるだろうなとか、このへんに出したらいるだろうなという感覚でやるタイプ。(香川は)僕がいちいち説明する必要もないくらいの素晴らしいトップクラスの選手」

 宇佐美の方が試合途中に流れを変えるジョーカー役の適性があることを踏まえても、現時点では堂安が最有力候補だろう。

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