U-18東南アジア選抜とU-18東北選抜が激突! 「JapaFunCup」開催を発表

日本サッカー協会は12日、JFAハウスにて「JapaFunCup(ジャパファンカップ)」の記者会見を行った【写真:Football ZONE web】
日本サッカー協会は12日、JFAハウスにて「JapaFunCup(ジャパファンカップ)」の記者会見を行った【写真:Football ZONE web】

6月22日にJヴィレッジで開催、「ASIAN ELEVEN」初代監督は古賀琢磨氏が就任

 日本サッカー協会は12日、JFAハウスにて、国際交流基金アジアセンター主催、U-18東南アジア選抜チーム「ASIAN ELEVEN」vsU-18東北選抜による国際親善試合「JapaFunCup(ジャパファンカップ)」の詳細・選抜選手発表の記者会見を行った。

「JapaFunCup」は6月22日に福島のJヴィレッジで開催され、東南アジア11カ国から選抜されたU-18選手が、アジアで最も多様なチーム「ASIAN ELEVEN」を結成し、東北各県から選抜されるU-18東北選抜と対戦する。「ASIAN ELEVEN」の監督には、ジュビロ磐田、清水エスパルスで活躍し、シンガポール、東ティモール、ミャンマーでアンダー世代の監督を務め、現在はU-15ミャンマー代表の監督を務めるDF古賀琢磨氏が就任している。

 国際交流基金は、外務省所管の国際文化交流を担う組織であり、「文化芸術の海外交流」「日本語教育の海外での普及」「知的な交流の促進」を3つの軸に活動している。14年4月には国際交流基金アジアセンターを立ち上げ、アジアの人々の間に共感や共生の心を育むために、「日本語学習支援」と「芸術・文化」を柱に、さまざまな分野で双方向の文化交流事業を実施している。今回、その活動が5年を迎え、その総括として「響き合うアジア2019」を展開する。その主要な事業の一つとして、この「JapaFunCup」が開催されることとなった。

 国際交流基金アジアセンターは、日本サッカー協会、日本プロサッカーリーグと三者協定を提携し、サッカー指導者の東南アジアへの派遣、選手の招聘を行い、サッカー交流事業を行ってきた。これまでに述べ166人の指導者を東南アジアに派遣した実績があり、東南アジアでは3150名の若い選手たちを指導している。こうして日本とASEANの絆、信頼関係を深め、東南アジア選抜チームの「ASIAN ELEVEN」とU-18東北選抜の試合が実現する運びとなった。

 会見に登壇した国際交流基金の安藤裕康理事長は、「東日本大震災から8年が経ち、その復興のシンボルとなっている福島県のJヴィレッジで、この『JapaFunCUP』が開催できることになったのは、関係者一同のご尽力によるところです。あらためて感謝を述べたいと思いますし、福島県をはじめ、広く東北の皆さまにも、この『JapaFunCup』を楽しんでいただきたいと思っています」と、コメントした。

 また、日本サッカー協会の田嶋幸三会長は、これまでの東南アジアとのサッカー交流を振り返り、「日本サッカー、アジアのサッカーが世界基準の実力をつけるためには、同じ大陸内での競争力を高めないといけません。常に日本が勝ち続けるのではなく、ライバルをもっともっと増やしていきたいというのが、日本サッカー協会の考えです。日本サッカー協会はアジア貢献活動の一つとして、アジア各国へ日本人指導者を派遣してきました。現在も10カ国で14名が活躍しています。アジアのなかでもASEANはサッカーも経済も急激に発展しています。人口も6億5000万人とEUより多くの人口を抱えています。先のAFCアジアカップにおいても、タイ、ベトナム、フィリピンが活躍しました。今回、そのASEAN各国からASIAN ELEVENの精鋭が集まることになりました。日本とASEANのスポーツによる国際交流が、さらに深まることを期待いたします」と、コメントした。

 古賀監督は、「アジアセンターとJFAが進めるこのプロジェクト等を通じて、特に課題である指導者の養成が進むことで、日本でもプレーできる可能性を持つ選手が数多く出てくることが期待されます。今回『ASIAN ELEVEN』に選ばれた選手たちは、東南アジアのなかでも特に今後の活躍が期待される選手たちです」と、東南アジアのサッカーが、さらなる成長を遂げることを期待しつつ、「ASIAN ELEVEN」の注目選手として、タイ人MFチャナロング、マレーシア人MFハリスを挙げた。なお、「ASIAN ELEVEN」を構成するのは、11カ国各2名ずつ、計22名の選手になるという。

 会見では、「ASIAN ELEVEN」のユニフォーム、大会ロゴをデザインした増田セバスチャン氏が、デザインの意図を説明。黄色をベースにしたフィールドプレーヤーのユニフォーム、紫と黒がベースのGKユニフォームデザインが紹介された。また、ボーカルグループ「Little Glee Monster」が大会テーマソングとなる「I BELIEVE」を披露している。

 東南アジアの若き才能と、東北の若き才能が激突する一戦には、今後のアジアのサッカー界を引っ張っていく逸材が顔を揃える。さまざまな意義のある「JapaFunCup」。会場となるJヴィレッジ福島に足を運び、アジアサッカーの可能性を目にしてはいかがだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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