指揮官が求めた定着への課題

「急に明日、大活躍するのではなくて何年かたたないと大きな選手にならない。A代表に入っていきなり偉大な選手になるわけじゃない。ＦＷ陣の1人の候補、初めて彼を発見している最中。ただたくさん満足できる点は出してくれた。まだ20歳なのでまだまだたくさんのことが伸びると思う。おそらく次の年、さらに次の年になるとA代表に定着する選手になるのではないでしょうか。特に、所属クラブでしっかり毎試合出場して点を取ってくれればそういった可能性はある。

　大きな選手じゃないがフィジカル的なパワーは十分にある。例えば球際、デュエルのところでもどんな選手でも耐えられる。欧州は日本よりフィジカルコンタクトが激しいところなので、そういったところが伸びてくる。日本の選手に足りないところを彼は持っている。彼には意識と、戦闘的なところを求めたいと思ってる」

　南野に足りない部分はデュエルの意識。一対一での競り合い、そしてフィジカルコンタクトの激しさだという。ハリル監督が全選手に共通して求める部分だが、まだまだ甘さが散見するという。南野のDFラインの背後を突くプレーを特殊な能力としながらも、代表定着は2017年と現実的に分析していた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images