アーセナル、契約延長拒否の選手に“強硬手段” ラムジーのゼロ円移籍に学ぶ教訓とは?
契約満了に伴い、ラムジーは移籍金ゼロでのユベントス入りを決断
プレミアリーグの強豪アーセナルは今後、クラブとの契約が残り2年となったタイミングで契約延長を拒んだ選手は売却していく方針のようだ。英紙「メトロ」が報じている。
近年、アーセナルは契約満了を迎える選手たちをめぐって、移籍市場で苦い思いをさせられている。チリ代表FWアレクシス・サンチェスは、アルメニア代表MFヘンリク・ムヒタリアンとの大型トレードでマンチェスター・ユナイテッドへ移籍。そして今冬には、イングランド代表MFアーロン・ラムジーが移籍金ゼロでユベントスへ移籍することを発表した。
元ドイツ代表MFメスト・エジルは新契約を結ぶ際に、他クラブからのオファーを聞き、それを精査したうえでアーセナルとの交渉を行った。この戦略が奏功し、クラブに週給30万ポンド(約4290万円)という巨額の要求を飲ませることに成功。クラブで最高の収入を得る選手となっている。
現地時間10日のプレミアリーグ第30節マンチェスター・ユナイテッド戦前、マネージングディレクターのヴィナイ・ヴェンカテシャン氏とダイレクターのラウル・サンレイ氏は、クラブ・ディレクターのジョシュ・クロエンケ氏とともに、ファンとの公開討論会に出席。その席で、ヴェンカテシャン氏とサンレイ氏は、アーセナルが選手に追い込まれる前に、効率良くならないといけないと認めた。そして、首脳陣たちは契約満了が近づきつつある選手たちについては、放出していく方針を執ると話したという。
アーセナルでは、ガボン代表FWピエール=エメリク・オーバメヤン、エジル、ムヒタリアン、ドイツ代表DFスコドラン・ムスタフィ、ギリシャ代表DFソクラティス・パパスタソプーロスといった選手が、2021年6月の契約満了まで残り2年となる。世界屈指のトッププレーヤーを引き抜かれた苦い経験が、彼らの去就に影響することがあるかもしれない。
(FOOTBALL ZONE編集部)