混迷極めるFIFA汚職問題 チョン・モンジュン副会長は6年間活動停止の厳罰に
ブラッター会長、バルケ事務局長にも停職処分
汚職問題に揺れるFIFAに、遂に処分のメスが入った。ゼップ・ブラッター会長、ミシェル・プラティニ副会長、ジェローム・バルケ事務局長といったFIFA幹部に停職処分がくだり、次期会長選への立候補を表明していた元副会長で韓国のチョン・モンジュン氏には罰金と6年間の活動停止という厳罰が下った。FIFAが公式に発表したニュースは、英「BBC」など世界中のメディアが一斉に報じている。
FIFA倫理委員会が、内部の処罰を正式に下した。ブラッター会長、プラティニ副会長、バルケ事務局長という組織の中枢3者に、それぞれ90日間の停職処分が下された。また、この90日間という期間は暫定的なもので、45日間を超えない範囲で延長される可能性があるとされている。
一方、チョン・モンジュン氏に対しては、2018年ワールドカップ・ロシア大会と、22年カタール大会の開催地決定における投票に関する不正行為について同倫理委員会が調査をしていたが、この日10万スイスフラン(約1200万円)の罰金と6年間の活動停止処分が下された。
プラティニ氏とチョン・モンジュン氏は2月に予定されているFIFAの次期会長選への立候補へ意欲を示していたが、今回の処分決定により事実上かなり困難な状況になった。混迷を極めるFIFA汚職問題だが、要職に対する処分が下されたことで、新たな局面に入ることになりそうだ。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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