覚醒した南野、日本に流れ呼んだ執念の先制アシスト 「笛も鳴っていなかったので…」
大迫との好連係で躍動、日本の全3ゴールを演出する活躍
ついに“トップ下・南野”が本領発揮だ。28日に行われたアジアカップ準決勝のイラン戦で日本代表は3-0と勝利。その3得点に、MF南野拓実(ザルツブルク)はすべて絡んだ。殊勲の背番号9は「サコくんとはやりやすかった」と、この試合から先発復帰したFW大迫勇也(ブレーメン)との連動性に手応えを語った。
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「決勝に向けて今日は大会の大一番というか重要なゲームだったので、チーム一丸になって勝利を目指したし、結果がついてきて良かった。攻撃の選手なので得点に絡むことで貢献したいと思っていたし、チーム一丸で取った勝利。嬉しいです」
ここまで無得点の鬱憤を晴らすようなパフォーマンスだった。トップ下に入った南野が、その実力を遺憾なく発揮したのは後半11分。相手DFと競り合った際に転倒したものの主審の笛は鳴らず、イランの選手はセルフジャッジで主審に詰め寄った。しかし南野はゴールラインを割りそうなボールへと一目散に走って拾うと、右足で中央へクロス。大迫の先制点をアシストした。
「こけた時に相手の足が止まったのが分かったし、笛も鳴っていなかったので。サコくんがきっちり決めてくれて良かった」
こう振り返った南野の勢いはとどまらなかった。同18分には再び大迫との連係から、ペナルティーエリア内で相手ハンドを誘発するラストパスでPKをゲット。そして後半アディショナルタイムにはショートカウンターからMF原口元気(ハノーファー)のダメ押しゴールをワンタッチで落としてお膳立てする大車輪の活躍だった。
「日本から、現地で応援してくれる方のためにも優勝したい。勝って帰りたい。サコくんが入ることで落ち着くし、最前線で戦ってチームを引っ張ってくれる。やりやすかった。チームのために必死に戦いたいと思います」
今大会はいまだ無得点とはいえ、強豪イランとの大一番で新時代のエース候補が結果を残して自信をつけたのは、日本代表にとって間違いなくプラス要素と言えるだろう。