森保監督、ベトナム戦ハーフタイムに“選手鼓舞”の舞台裏 「すべての責任は自分が取る」

日本代表の森保一監督【写真:Yukihito Taguchi】
日本代表の森保一監督【写真:Yukihito Taguchi】

0-0まま迎えたハーフタイム、指揮官がロッカールームで選手に指示した言葉とは?

 日本は24日のアジアカップ準々決勝ベトナム戦で1-0と勝利し、28日の準決勝へと駒を進めた。ボールを保持しながらも打開できない時間が続いた前半を終え、森保一監督はハーフタイムにロッカールーム内で選手を鼓舞。その際にかけられた言葉をDF長友佑都(ガラタサライ)が明かしている。

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 準々決勝からVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)のビデオ判定が導入され、前半24分にDF吉田麻也(サウサンプトン)のゴールが無効となった一方、会場ではベトナムサポーターの大声援により異様な空気に包まれた。0-0のまま前半を終えたなか、指揮官は選手たちにさまざまな言葉をかけていたという。そのワンシーンを振り返ったのが長友だ。

「監督もハーフタイム、『今のプレーを続けろ』『保持しながらプレーしてくれ』と。『すべての責任は自分が取るから問題ないよ』と。自分たちも続けようと思いました。何もブレることなく(残り)45分間続ければ、相手の足は絶対に止まるし、続けようという共通意識があったと思います」

 後半もボールを保持して攻める姿勢を見せた日本は、後半8分にMF堂安律(フローニンゲン)が相手エリア内で倒され、2分超の時間が経過してからVARでPK判定。これを堂安が沈めて待望の先制ゴールを流し込んだ。結果的にこれが決勝点となり、日本は1-0で勝利を収めている。

 長友は勝因の一つとしてハーフタイムの指示を挙げた。「ブレないというところですよね。あえて変えないと。もちろん(前半に)ミスは多かったんだけど、チャレンジや見ているところは悪くないと。チャレンジを続けてくれと言ってくれたので、変えなかったことが勝因だったんじゃないかと思います」と力を込めている。

 森保監督の言葉が選手の背中を押し、後半の決勝ゴールにつなげた。指揮官の巧みな人心掌握術に加え、森保監督を信頼する選手の姿が目に浮かぶやり取りと言えそうだ。

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