日本代表、薄氷のアジア杯4強進出 VAR判定から堂安PK弾、5試合連続の1点差勝利

自ら得たPKを決めたMF堂安【写真:Getty Images】
自ら得たPKを決めたMF堂安【写真:Getty Images】

VAR判定で明暗 吉田の一撃は取り消しも後半にPK獲得、堂安が決勝ゴール

 日本代表は24日にUAEで開催されているアジアカップ準々決勝のベトナム戦に臨み、前半はビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の進言で日本のゴールが取り消された一方で、後半は逆にPKが与えられMF堂安律の決勝ゴールで1-0の勝利を収めた。

 日本は1トップにFW北川航也を起用したほかは、決勝トーナメント1回戦サウジアラビア戦(1-0)と同じメンバーが並んだ。序盤からボール保持率を高める日本だが、守備時に5バックでスペースを埋めるベトナムの前になかなかゴール前へ切り込めない時間が続いた。

 そうしたなかで迎えた前半24分、日本は左コーナーキックのチャンスを得るとMF柴崎岳のキックに対してゴール前に入り込んだDF吉田麻也が合わせてネットを揺らし、先制ゴールかと思われた。しかし、この場面で準々決勝から採用されているVARから進言があり、主審は映像確認の末に吉田がヘディングしたボールが自身の腕に当たったとしてハンドの判定。ゴールは取り消しとなった。

 その後も日本は同30分に右コーナーキックからの流れでDF冨安健洋と吉田が相次いでヘディングでゴールを狙ったが、相手GKのファインセーブもあり得点は奪えず。逆に同35分過ぎには連続してゴール前に攻め込まれ、GK権田修一がファインセーブを連発してなんとか無失点でしのいだ。試合はそのまま0-0で前半を終え、勝負は後半に持ち越された。

 後半に入ると日本はMF遠藤航がミドルシュートを放つなどリズムを作ると、同7分過ぎにはMF原口元気のパスを受けたMF堂安律がペナルティーエリア内に切り込むも相手選手に倒された。その時点でファウルの笛は吹かれなかったが、約1分半後にVARからの進言があり、主審は映像を確認したうえでPKを宣告。そして、このPKを堂安がゴール右に蹴り込み同12分の先制ゴールとなった。

 ゴールを契機に日本は左サイドの攻撃に活性化が見られ、原口が得意のカットインから際どいミドルシュートを放つなどチャンスが生まれるようになった。森保一監督は同27分、北川に代えてFW大迫勇也を大会初戦のトルクメニスタン戦に出場して以来のピッチに送り込んだ。大迫は投入から3分で堂安とのワンツーからゴール前に突進していくプレーも見せた。

 さらに同33分には原口に代えて、この試合の直前にアラベスへの期限付き移籍が発表されたMF乾貴士をピッチへ。追加点こそ奪えなかったが、ベトナムにゴール前まで入り込むような攻撃を許すことなく1-0で勝利を収めた。今大会初戦から5試合連続の1点差勝利と、薄氷のベスト4進出となったが、イエローカードをすでに1枚受けていた選手の出場停止もなく、日本は中国とイランの勝者と激突する準決勝にコマを進めた。

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(FOOTBALL ZONE編集部)



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