ブラジルで判定を巡って前代未聞の大騒動 レフェリーが拳銃で選手を威嚇

選手からの暴行で逆上か

 ブラジルで前代未聞の大事件が起きた。試合中にレッドカードを巡る判定で不満を持った選手から暴行を受けた主審が逆上。拳銃を突きつけて威嚇する大騒動が起きた。英地元紙「デイリー・ミラー」が報じている。
 この衝撃事件は、ブラジル南東部のベロオリゾンテで起きた。州の下部リーグのブルマジーニョ対アマンテス・ダ・ボーラ戦で主審を務めていたガブリエル・ムルタ主審は、アマンテスの選手に退場処分を命じた。判定を不服とした選手から殴る蹴るの暴行を受けると、監督も抗議にピッチ上へと乱入。これにムルタ主審は逆上。ロッカールームに駆け込むと、銃を片手にピッチに再登場した。選手が猛ダッシュで逃げ出す様子は、観衆によって撮影されている。
 その後、副審やスタッフになだめられながら制止され、武器をロッカールームにしまうように説得された。
 レフェリー協会のジュリアーノ・ボッサーノ会長によると、本職が警察官のムルタ氏は身の危険を感じて自衛のために武器を携帯したという。ムルタ主審は、この日に精神鑑定を受け、主審の資格剥奪になる可能性が高いという。
 ボッサーノ氏は「ミナスジェライス州サッカー協会はすでに主審を招集し、精神医と面談させた。会話と彼の実績、精神鑑定の結果で、どんな対処をするか私が決める。起きてしまったことは明らかに常軌を逸している。性急な決断はしない」と、暴走レフェリーの処分について語っている。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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