モナコ首脳陣、アンリ監督解任を決断か 48時間以内に更迭、前監督の再登用と英紙報道

モナコのアンリ監督【写真:AP】
モナコのアンリ監督【写真:AP】

就任後のリーグ戦12試合でわずか2勝 試合中の罵声も解任の引き金に…

「名選手、名監督にあらず」――。スポーツ界ではよく使われる格言だが、今回もこの言葉が使われることになるかもしれない。フランス1部ASモナコを指揮する元フランス代表FWティエリ・アンリ監督が、解任の危機に瀕しているという。英紙「デイリー・ミラー」が報じている。

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 現役時代のアンリは、フランス代表FWとして1998年のフランス・ワールドカップ(W杯)制覇に貢献。クラブでも、2003-04シーズンにアーセナルで無敗優勝を成し遂げ、プレミアリーグの得点王を4回獲得、バルセロナ時代にはFIFAクラブW杯も制している。輝かしい実績を誇るアンリは、2014年12月に現役引退を発表し、その後、英衛星放送「スカイ・スポーツ」の解説者として活躍。昨年10月から低迷していたモナコの監督に就任していた。

 一昨季の優勝チームを立て直すことが期待され、3年契約を結んだアンリ監督だったが、就任以降のリーグ戦12試合でわずか2勝しか挙げることができていない。さらにホームゲームでは未勝利が続いている。

 成績面での不振に加え、アンリ監督に指導者の資質がないのではないかと思わせる場面もあったという。現地時間19日に行われたリーグ・アン第21節の本拠地ストラスブール戦(1-5)の試合中、相手選手がスローインを行うためにサイドラインに来たところ、アンリ監督が「おまえの祖母は、売春婦だ」と罵った場面がカメラに捉えられた。

 試合後に謝罪したものの、この一件とストラスブール戦の1-5の大敗が、モナコ首脳陣にとっては決定打となったようだ。「デイリー・ミラー」紙は、モナコの首脳陣が48時間以内にアンリ監督を更迭し、レオナルド・ジャルディム前監督に再び指揮を執らせると伝えている。

 ニースを率いるパトリック・ヴィエラ監督との対戦や元スペイン代表MFセスク・ファブレガスの獲得など、就任後の3カ月間で多くの話題を提供したアンリ監督だが、初の監督挑戦は苦い思い出ばかりを残して終わるかもしれない。

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(FOOTBALL ZONE編集部)



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