長友が森保Jに感じたユベントスとの類似点 「ボールを持てなくても勝つやり方がある」

「今までなら、握られたらボロが出てやられている」

 そうした長友の言葉は、2011年から17年までプレーしたイタリアの名門インテルでの経験が大きかったのだという。長友所属時のインテルはイタリア杯での優勝こそあったものの、リーグ戦という意味では常にユベントスの後塵を拝してきた。その王者との直接対決で味わってきた経験が、今回の日本とサウジアラビアの一戦にも当てはまるという。

「これは成長だと思いますね。今までなら、握られたらボロが出てやられている。今はみんな経験も積んで、海外の厳しいなかでやっていて、メンタル的な余裕がある。それがピッチ内に漂ってますよね。それは強いチーム、ユベントスなんて特にそうなんですよ。インテルの時にボールを持っていても、持たされる感じになる。最後のところでしっかりと締められてカウンターとセットプレーでやられる。強いチームはやり方を変えて、ボールを持てなくても勝つやり方がある。それは日本の成長だと思う」

 イタリアで常勝軍団とされ、勝利のメンタリティーを持つ最たるチームと評価されるユベントスに日本代表の姿を重ね合わせたのだという。そして「(アジアのユベントスに?)そうなれなくても、カメレオンのようにやり方を変えたら良いんじゃないですか」と、試合状況に応じたプレーができるチームへと成長していくことへの手応えを語った。

 2010年の南アフリカ・ワールドカップ(W杯)を知る選手は長友ただ1人となり、代表チームとしては最古参のベテランになった。その長友にとっても、若くから海外への移籍を経験してメンタル的なタフさを身につけている集団へと日本代表が変化してきたことは、代表チーム全体としての成長につながっているという実感があるようだ。

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