ロマニョーリの前半退場でゲームプラン崩れる

　効果的なビルドアップができないミランに追い打ちを掛ける出来事が起こる。前半42分、コロンビア代表DFクリスティアン・サパタが軽率なパスミスでピンチを招くと、相手の突破を肘を使ってストップしたDFアレッシオ・ロマニョーリに2枚目のイエローカードが提示され、退場処分に。ミランは10人での戦いを余儀なくされた。守勢に回り続けたミランは、前半の枠内シュートがゼロという厳しい試合展開。このまま0-1でハーフタイムを迎えた。
　後半、ミランは前半終了間際に元オランダ代表MFナイジェル・デヨンクに代えてDFロドリゴ・エリーを投入。トップ下のボナベントゥーラを3ボランチの一角に下げ、トップ下不在の4-3-2システムに変更したスタートした。
　ミランは2トップに当てたボールに対してベルトラッチが素早くサポートする形で、前半よりもゴールに向かう推進力のある攻撃を組み立てた。後半17分には、前節のウディネーゼ戦で決めたのと同じような角度と距離の位置からバロテッリが直接フリーキックを狙ったが、枠を外れた。直後にベルトラッチのラストパスからバロテッリにシュートチャンスが訪れたが、相手GKに阻まれた。