モウリーニョがチェルシー時代のサラー放出を否定 「私はサラーを買ってきた人間」
サラー放出について批判を浴びるモウリーニョ氏が反論
昨季のプレミアリーグ得点王であるリバプールのエジプト代表FWモハメド・サラーは、過去にチェルシーに在籍していた。しかし、本領発揮には至らず、わずか19試合しか出番がないまま退団した過去がある。当時、チェルシーの指揮官はジョゼ・モウリーニョ氏であり、サラーを放出したとして批判を浴びることもあった。しかし、同氏はサラーの売却はクラブの判断だったとカタールのスポーツ専門局「ビーイン・スポーツ」で語った。
サラーは2014年1月にスイスのバーゼルからチェルシーに加入した。当時の移籍金は1100万ポンド(約16億円)だったとされている。しかし、モウリーニョ監督の下で出場時間の限られたサラーは、14-15シーズンまでの在籍期間で、わずか19試合出場2得点にとどまった。
その後、サラーはフィオレンティーナとローマへのレンタル移籍を経て、大ブレーク。買い取りオプション付きだったローマは16年8月に、それを行使してサラーを完全移籍で獲得した。イタリアで大活躍を見せたサラーは、再びプレミアリーグに挑戦の場を移す。17-18シーズンにリバプールへ完全移籍すると、移籍1年目から32得点を決めて、リーグ得点王とMVPなど個人賞を総なめにした。
なぜ才能豊かなサラーを放出したのかと、当時の指揮官であったモウリーニョ氏の選手を見極める目を疑問視する声もある。だが、同氏はサラーを放出するつもりはなかったとし、最終的な判断を下したのはあくまでもチェルシーだと主張している。
「クラブが彼を売ると決めた。私ではない。私は彼を買ったんだ。売ったのは私ではない。私と彼の関係も良いものだったし、今も良い関係だ」
モウリーニョ氏は当時の状況を、このように語った。当時のサラーは「まだ子どもだった」と成長過程だったために出場機会は多くなかったと説明し、「真実ではないことが多く言われている。私がサラーを売った人間だと決めつけようとする人もいるが、私はサラーを買ってきた人間だ。それは間違った考えだ」と、自身の決定ではないことを強調した。
(FOOTBALL ZONE編集部)