トーレスの「歴史的な場面」の瞬間にEURO公式が脚光 「スペイン時代到来の一撃」
EURO2008決勝のドイツ戦でトーレスが決めた決勝ゴールの瞬間を公開
ヨーロッパ王者を決める欧州選手権(EURO)の開催が来年に迫り、今年3月から本戦出場を懸けた予選が始まる。そんななかEURO2020の公式インスタグラムは、サガン鳥栖の元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスが母国を優勝へ導く決勝弾の瞬間を投稿している。
“無敵艦隊”と称されたスペイン代表は予選では好成績を収めながら、肝心の主要国際大会では1964年のEURO以来優勝に縁がない時代が続いていた。そんな時代に終止符を打ったのが、今から11年前に行われたEURO2008だった。決勝まで勝ち上がったスペインは決勝でドイツと対戦。前半33分にMFシャビのスルーパスにトーレスが抜け出す。相手DFフィリップ・ラームが先に体を入れて守り、GKイェンス・レーマンがボールを押さえようと飛び出してきたが、ラームの外側を上手く回り込んだトーレスがGKに触られる前にチップキックでループシュートを打った。そのボールはGKの頭上を越えてゴール左隅に吸い込まれ、結果的にこれが決勝ゴールとなっていた。
EURO2020の公式インスタグラムは「クイズ! 試合名とスコアの時間を答えよ」との文章を添え、トーレスがドイツから決勝ゴールを奪う瞬間の写真を投稿。コメント欄には「歴史的な場面だ」「トーーーーーレス!!!」「まさしく神の子だ」「スペイン時代到来の一撃」「我らがトーレスのドイツ戦決勝弾だ!」とファンからトーレスを称える声が届いていた。
この大会を制したスペインは、続く2010年の南アフリカ・ワールドカップで初の世界一に輝くと、2年後のEURO2012では連覇を成し遂げ、文字どおり黄金時代を築いた。トーレスが決めた一撃は、スペインサッカーの歴史において極めて重要なゴールだったと言えるだろう。
また、この決勝にはトーレスのほかに、現在Jリーグのヴィッセル神戸で活躍する大物助っ人が勢揃いしている。スペイン代表にはMFアンドレス・イニエスタ、対戦相手のドイツ代表ではMFルーカス・ポドルスキも出場。怪我のため出場できなかったが、同大会にはFWダビド・ビジャも出場していて得点王に輝いている。