長友佑都、“打倒・日本”の怖さ告白 W杯と異なるアジア杯特有の難しさとは?
W杯とアジア杯、日本と対戦国の立場に変化 「相手がどう出てくるか分からない」
UAEで開催されているアジアカップで日本は2011年大会以来の優勝を狙うなか、ワールドカップ(W杯)との違いについて語ったのがDF長友佑都(ガラタサライ)だ。1992年大会以降、日本が4度優勝しているアジアカップについて「逆に怖い」と口にする。
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4度目の優勝を飾った2011年大会から連続出場を続ける長友は、ベスト8に終わった前回大会も経験。昨夏ベスト16に勝ち進んだロシアW杯とは趣が異なり、「相手がどういう形で出てくるか分からない」とアジアカップ特有の難しさを指摘する。
「ワールドカップは、僕らによって相手が戦術を変えることはほとんどない」
各大陸を勝ち抜いてきた対戦国が自分たちのスタイルを貫く傾向を強調した。事実、ロシア大会では相手の戦術に応じて日本が対策を練る形で戦いを繰り広げている。一方のアジアカップでは日本と対戦国の立場が逆転し、日本の戦術に応じて相手が手練手管を駆使して勝利を狙う構図だ。
「アジアカップの場合、日本を倒すためだったらなんの戦術もとってくる。そこが奇妙でも怖さがないと言えば嘘になる」
“打倒・日本”を掲げて立ち向かってくる相手の怖さを肌身で知る長友は、チームメイトにも「難しいという話は何度もしている」と明かした。もっとも、W杯後の新たなチーム作りは順調に進んでおり、「(世代間の)融合はかなりできている」と手応えを得ているようだ。
「若手もそこまで気を遣っていないと思うし、気持ち良くトレーニングもできている。ここまで融合できている代表もなかなかなかったんじゃないかな。あとは結果だけ」
前大会王者のオーストラリアが初戦でヨルダンに0-1と敗れるなど波乱含みのスタートとなっている今大会を受けて、長友は「アジアカップが来たなという感じ」と危機感を強めている。W杯とは異なるプレッシャーのなか、日本は王座奪還を果たせるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部・大木 勇 / Isamu Oki)